【西へ吉方位旅行】犬山城・岐阜城・彦根城・安土城跡を巡る!

三泊四日の吉方位旅行をはじめて3回目、通算49回目の吉方位旅行です。

そして、城巡りの旅です。


お城は好きな方なので、国宝級は、松山城を除いて制覇しています。

犬山城と彦根城は、30年ほど前に行ったきりの2回めです。

時の流れは、城巡りを快適にしてくれました。




犬山城

犬山城は、織田信長の叔父の、織田信康が1537年に木之下城を移築したと伝わる城です。

本町通りから見た犬山城
本町通りは古い建築物が残り、まるで川越のようです。

明治になって、天守以外は取り壊されて公園となります。

その後、1891年の濃尾地震によって、天守は大きな被害に見舞われ、これがきっかけとなって、旧城主の成瀬家に譲渡されます。

譲渡の条件は、天守を修復することでした。

天守は、1935年に国宝に指定され、現存する天守の中でも最も古いとされ、2018年には国の史跡にも指定されました。

2004年までは成瀬家(個人所有)だった犬山城ですが、現在は、公益財団法人犬山城白帝文庫の所有となっています。


犬山城までは、名鉄犬山駅から徒歩30分ほど。

川越のような本町通り商店街を通り抜けると、その姿が見えてきます。

犬山城の入場料金は550円、日本最古の天守に登るための必要経費を払います。


天守から見る木曽川

犬山城の石垣はチャート


空堀

犬山城は、30年前に行ったときの印象が、なぜか克明に残っています。

雨が降っていて、天守閣の最上階にはられた赤い絨毯がしっとりしていた記憶です。

数年前に城内の階段も整備されたそうで、以前よりも快適になっていましたが、階段は急で、足腰が丈夫なうちに城巡りしようと、思い直しました。



木曽川から見る犬山城

犬山城は、木曽川に面しているので、木曽川の遊覧船もオススメです。

遊覧船は、迎帆楼という高級温泉旅館のすぐそばから出港しています。

遊覧時間は40分、乗船料金は1000円になります。

犬山城前観光案内所で遊覧船の乗船申込みができます

手前に見えるのが迎帆楼


出港してすぐに地上からは見られない犬山城がみられます

帰りは少し違う角度の犬山城


木曽川には、犬山城の石垣になったチャートという岩石が、水上に現れている場所があります。

チャートが露出していて堆積物であることがわかります

チャートは、石英を主成分とする岩石なので、とても硬いそうです。

犬山城が建っている山もチャートでできているのですが、この犬山城のほぼ真下にトンネルがあるんですよ。

堀跡も鮮明なトンネル

岩石はとても硬いので、トンネルを掘るのは大変だっただろうと思います。

現地に行かないとわからないことがあるな、と感じるのは、こういう発見があるときです。


本町通り

犬山城下の本町通りは、小江戸・川越を小さくしたような商店街です。

古い住宅や商店が残されていて、飲食が充実しています。


抹茶パフェにも犬山城

実は、奥村邸というフレンチに行きたかったのですが、この日はおやすみでした。

ここには、銀明水というお水が、今も湧き出ているらしいのですが、お屋敷のなかにあるためか、食事は必須のようです。

銀明水は、織田信長が、武田勝頼討伐の際に立ち寄って銀明水を飲んだと伝わります。 

銀明水の奥村邸

その代わりというわけではありませんが、旅先では天ぷらそば、ということで、たどり着いたのが「蕎麦匠まつい」です。

郡上八幡に本店があるという高級蕎麦店です。

ざるそば1100円、そば屋ならではの天ぷら1100円と、別々にオーダーするシステムです。

が、ランチ時にはお客様がどんどん入ってくるので、人気のお蕎麦屋さんのようです。

自家製粉の手打ちそば

エビをそばで巻いた天ぷらが美味!


今回の吉方位旅行では、4回も蕎麦をいただきましたが、「蕎麦匠まつい」が絶品!でした。



一泊目:宿の名誉のために割愛します

最近、このパターンがありますので、少し説明しておきます。

移動の利便性を考えて、犬山駅に近い宿を選んだのですが、これが失敗でした。

この宿は、男性向けの寮みたいな感じで、清潔ですが、女性客のことをあまり考えていないようです。

楽天トラベルで前払いの宿では、以前も失敗しているので、思い出すべきでした。

楽天トラベルで予約するときは、前払い方式の宿、安すぎる宿には要注意です。


岐阜城

犬山城と岐阜城は近いので、木曽川遊覧船に乗船しなければ、1日で巡ることも可能です。

名鉄犬山駅から名鉄岐阜駅までは、電車で40分もかかりません。

ただし、岐阜城につづく金華山ロープウェーに便利なバスは、JR岐阜駅前から出ているので、名鉄岐阜駅からJR岐阜駅まで5分ほど歩きます。

JR岐阜駅

バスは、「岐阜公園歴史博物館前」で下車します。

岐阜駅から15分ほどかかり、片道220円となります。

バスのりばにある案内所で乗り場の確認をすると、金華山ロープウェー往復割引券つきの地図がもらえます。

金華山ロープウェーは往復1100円ですが、割引されると1000円になります。

公園内から見える岐阜城

斎藤道三推しの金華山ロープウェー

金華山ロープウェー3分で、岐阜城の入り口ともいえる山頂駅に到達します。

ここからは山歩き。

岐阜城は堅固な山城ですから。


鎌倉時代まで歴史を遡ることができる岐阜城は、かつて稲葉山城と呼ばれていました。

岐阜という名称に改めたのは織田信長です。

1601年に、徳川家康によって廃城とされましたが、2011年に城跡および金華山一帯が国の史跡に指定されました。

二の丸門

この周辺はハチが多い

再建天守は想像上のもの

天守から長良川がよく見えます

岐阜城からみると天下を治める気持ちになります

岐阜城の石垣もチャートです


岐阜城資料館には『麒麟がくる』の衣装が展示されています

ガイドマップも斎藤道三と織田信長の2種類



織田信長居館跡

2015年に日本遺産に登録された織田信長の居館跡は、発掘調査が進む本格的な遺跡です。

ここは、織田信長のおもてなしの場として活用されたそうで、ルイス・フロイスはじめ、多くの人々が織田信長の発想力に驚いた場所だったようです。









岐阜城に行ったら、織田信長居館跡は絶対に押さえておきたい場所です。



金神社

JR岐阜駅にある観光案内所に立ち寄り、市内観光について相談したところ、金(こがね)神社と伊奈波神社をすすめられました。

時間的に2ヶ所は厳しいなと思って、ネットでそれぞれの神社を調べたところ、祭神が重なっていたので、金神社に行きました。

神様同士はネットワークしているらしいので。

金の鳥居



金神社は、名前のとおり、財運・金運アップの神社として知られているようです。

伊勢神宮の御札といっしょに、金神社の御札をお祀りすることが良いようなので、御札をいただいて帰りました。

もちろん、おみくじも。

結果は、第一番の大吉でした!



二泊目:長良川温泉 岐阜グランドホテル

自分が選んだわけではなく、予約した宿の事情でお世話になったのが、「岐阜グランドホテル」です。

岐阜城を対岸に見ることができる、由緒あるホテルという印象です。



高級感あるロビー

洋室以外に和室もあります

岐阜城がバッチリみられます


バスルームあり


清潔で快適な宿です。


長良川温泉

長良川には長良川温泉があるのですが、単純鉄冷鉱泉で、正しくは温泉ではありません。

源泉温度は16.9℃、湧出量は500リットル/分と少ないので、残念ながらかけ流しではありません。

当然ながら、加温・循環・消毒されています。


赤茶けているのは鉄成分のため


内風呂



フレンチの夕食と豪華な朝食

岐阜グランドホテル」では、フレンチか中華の夕食でしたので、フレンチを選択しました。

吉方位旅行では初のフレンチです。

全体的に、ホテルのフレンチってこういう感じ、という印象を崩しません。

ホタテの前菜

コーンポタージュ


タイのグリル

このほかに、写真を取り忘れたステーキ(50グラムくらい)があるフルコースです。

デザート

夕食のフレンチは美味しいのですが、これを上回るのが朝食です。

岐阜周辺の味を詰め込んだ重箱スタイル。

目にも美しい朝食でした。





彦根城

3日目は彦根城です。

JR岐阜駅から、JR彦根駅まで、在来線を乗り換えて行きました。

所要時間は、時間帯にもよりますが、2時間はかかりません。


彦根城も、犬山城と同じく、天守が国宝というお城です。

彦根城跡全体としては、国の史跡に指定されています。

天守は、大津城から移築されたもので、1952年に国宝に指定されています。






どこから見ても美しい彦根城天守。


遠目になりますが、玄宮園からみる天守も良いですね。


石垣も絶景で、何層にも重なる石垣を見るには、黒門券売所を入ってすぐにある天守ルートが最適です。

ただし、ハードな山道なので、帰り道に選ぶと良いです。








時代劇といえばココ!重要文化財の天秤櫓

彦根城は、時代劇ファンにはおなじみのお城です。

なかでも、重要文化財の天秤櫓は、よく登場する場所と言えるのではないでしょうか。

大手門券売所(現在は閉鎖)から続く大手道を登っていくとあるのが、天秤櫓です。

けっこう急な坂道


天秤櫓の橋
ここで撮影されることが多い


正面からみた天秤櫓


彦根城はフォトジェニックなお城

数あるお城のなかには、写真映りが良い、または写真をたくさん撮りたくなるお城があります。

いわゆるフォトジェニックなお城ですね。

今回巡ったなかでは、彦根城がピカイチでしょう。

石垣、天守、そして名園を備えた城郭は、どこをとっても美しいのですが、残念なのは、電線とか現代の構築物とかが、やたらと多いこと。

できるだけ、そういうものが写り込まないように撮影しているのですが、注意しても注意しても、写り込んできます。

世界遺産にと望んでいるようですが、電線は撤去、変な構造物も撤去していただきたいです。

すごく残念。



夢京橋キャッスルロード

彦根城の京橋をわたると、夢京橋キャッスルロードという商店街があります。

そして、その先には四番町スクエアという商店街も。

彦根城の城内には、食事ができるところはありませんので、これらの商店街が便利です。

京橋

江戸時代風に建物の外観を揃えた商店街

稚鮎の天ぷら

大正時代風の四番町スクエア

残念なのは、夢京橋キャッスルロードも四番町スクエアも、それらしく作ったセットであって、歴史も風格もなにもない点です。

それらしい案内も小憎らしいというか・・・

一本裏の寺町にある大信寺は、初代藩主の直政が建てたお寺です。
本物です。


時代劇の撮影で潤ってきた街らしいといえば、らしいのですが、川越とか犬山とかに比べると、作り物感あふれる商店街です。


たねや

彦根城下のありさまに少しがっくりしたあとにであったのが、「たねや」です。

和菓子と洋菓子、どちらも味わえるのですが、和菓子が美味しそうだったので、買って帰りました。


店内

蓬まんじゅうは春に手摘みしたよもぎを使っています

「たねや」の和菓子は、ひとつずつ販売しているので、好きなものをチョイスすることができます。


彦根城から近く、琵琶湖に面した「かんぽの宿 彦根」は、夕焼けが素晴らしい宿でした。

撮影場所が5階と2階が混在しているので印象が違うかもしれませんが、夕日に琵琶湖が染まり始めてから、完全に陽が落ちるまで、2時間半位かかるでしょうか。

以下、ご覧ください。









かんぽの宿 彦根」を選んだもうひとつの理由が、いちおう温泉があることです。


千乃松原に隣り合う

ビジネスホテルみたい


大浴場からは琵琶湖が一望できます

ここの温泉は、地下1500メートルから汲み上げているもので、低張性アルカリ性低温泉です。

源泉温度は29.8℃で、加温・循環・消毒しています。

千乃松原



近江牛のすき焼き!

夕食は、近江牛のすき焼きにしました。

色がいいですよね、近江牛。

見るからに美味しそう。


すき焼きは、ゴボウが入り、割り下でつくるというスタイル。

作り方をみて、自分ですき焼きをつくるので、自分のペースで食べられます。


突き出し

お刺身

彦根の地酒

とても美味しい夕食でした。

そして、朝食は、感染対策にマスクはもちろん、ビニール手袋着用という厳重さ。

驚きました。


安土城跡

JR彦根駅から安土駅までは、15分ほど。

駅前から安土城までは、ゆっくり歩いても30分ほどの距離ですが、タクシーをつかっても1000円はかかりません。

安土駅前の織田信長像

安土駅にある観光案内所で地図をもらいつつ、観光スポットを説明してもらいます。

しかし、説明を聞いて感じたのは、安土城跡と安土の町は本物でも、ほかは作り物だということ。

そこで、せっかく説明していただいたのですが、本物だけをみて歩くことにしました。

安土城跡の入り口
ここからさきはトイレがないので要注意!
入場は700円です。

大手道
左に羽柴秀吉、右に前田利家の邸宅跡

羽柴秀吉邸宅跡

秀吉邸宅は上下に分かれているようです

大手道をどんどん登ります

途中に石仏がちらほら

信長の祐筆で茶人だった武井夕庵の屋敷跡

武井夕庵の屋敷跡をすぎると大手道は終わります

安土城の最難関は、大手道を登ること。

岐阜城が戦略拠点だとすると、安土城は政治拠点だと言われますが、登ってみるとよくわかります。

岐阜城に比較すると、安土城は登りやすいですし、わかりやすい構造です。

織田信長が合理主義者であることが、岐阜城と安土城を登り比べることで、理解できると感じました。


いざ、安土城の天守へ

そして、大手道を登りきってからが、安土城天守への道が始まります。





築城当時、石材として使用された仏足石


織田信長本廟


安土城は観音寺城の石垣を真似て築城された城なので、石垣を見るのも楽しい


安土城の天守閣(天主堂)は、1582年、本能寺の変の直後に消失し、その後はだれもこの地を利用しようと考えなかったためか、1940年(昭和15年)に発掘調査が行われた際には、当時のままの遺構が残されていたそうです。

いまも、最小限の補強を行っているだけで、発掘当時のままに保存されています。


天守堂跡

琵琶湖がみえる


織田信雄から4代の供養塔

天守跡を跡にして摠見寺本堂跡へ


摠見寺本堂跡から見える西の湖


摠見寺仁王門へ


重要文化財の仁王門






安土城跡として有料(700円)で入れる安土山をぐるっと歩いて、早くても90分はかかります。

岐阜城よりも歩きやすいのですが、やはり山歩きに適した靴が必須です。

また、虫も多いので、できれば虫除けスプレーなどを事前にふりかけておくと良いと思います。



百々橋(どどばし)までが安土城

今回歩いてみて感じたのは、百々橋(どどばし)までが安土城だということです。

百々橋(どどばし)は小さな橋なのですが、摠見寺の仁王門を下ってくると、ここに出るようです。



百々橋(どどばし)からみた安土山


百々橋(どどばし)から、安土駅にむかって歩くと、古い安土の町並みがわかります。

とにかく道が狭い。

車がとおるのもやっと、という感じです。

活津彦根神社 (いくつひこねじんじゃ)



東家は織田信長から名前をもらったそうです。
住宅は国の登録有形文化財となっています。

こんなところにも鳥居が


北川湧水と常浜

安土町には、北川湧水、音堂川湧水(おとんどがわゆうすい)、さらに武井夕庵が使用したという梅の川といった湧水があります。

今回は時間もなかったので、北川湧水と常浜だけにしました。




北川湧水は、今も湧出しているようで、きれいな水が流れていました。

かつては琵琶湖に流れ出ていたそうです。

安土は水の町でもあったんですね。


常浜は、かつて観音寺城の外港だった場所で、織田信長の配下では安土城の港として利用されたところです。

昭和初期まで、琵琶湖周遊の拠点となっていたそうなので、この写真の右手は琵琶湖に続いていたんですね。


今はただの堀にしか見えないのが、残念です。


岐阜城は戦略拠点で、安土城は政治拠点だったと書きましたが、安土城が琵琶湖に直結していることも、合理主義者の織田信長にとって魅力だったのだと思います。

残念ながら、中山道は安土城を通らなかったので、織田信長は、勝手に下街道という街道を整備したそうです。

安土城がわずか3年で焼失しなければ、中山道のルートも変わっていたかもしれません。



【方徳】西を吉方でとると

西は七赤金星の定位

七赤金星は、収穫の秋を象徴していて、精錬された金属や、細工された金属製品全般などを表しています。

七赤金星は、喜びや飲食、結婚、金銭の星。

吉方位に西をとると、次のような効果があるとされています。
  • 会食の機会が増えて、良いコネクションをつかみチャンスを得ます。
  • スタミナがつきます。
  • 話術が巧みになり、何気ない一言が開運につながります。
  • 現金に関しての喜びがあります。
  • 仲介で現金が入ってきます。
  • 若い女性に関して良いことが起こります。
  • 独身者の場合は、恋愛や結婚のチャンスに恵まれます。
  • 飲食物に不自由しなくなります。


【方徳】西の八白土星を吉方でとると

三泊四日の吉方位旅行は、年盤でみた吉方位に行きました。

2021年の年盤では、西に八白土星が位置しています。

物事の終わりとはじまりをあらわすのが八白土星です。

この八白土星を吉方位にとると、
  • 交際上手になり、それにともなって仕事がうまく運ぶ。
  • 営業状況が良くなる。
  • 臨時収入があったり、貯蓄する気持ちが強まる。
  • 金運がつく。
  • 気が付いたら資産家になっているという暗示がある。
  • 親戚・知人との交際が円滑になる。
  • 後継者を得たり、不動産を取得したりする。
  • 独身者には良縁が舞い込む。
という効果があるようです。

お金を表す七赤金星の定位の西に、八白土星が回座すると、商売繁盛と金運がついてくるようですよ。

しかも、金神社では大吉だったので、吉方位先で宝くじを購入しました。


今回の吉方位旅行で、約65000歩歩きました。

1キロ1500歩とすると、43キロほど歩いたことになります。

城巡りは、足腰を鍛える旅でもありました。


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