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45回め、そして、まるっと4年が完了しました!
2016年11月に犬吠埼に、初めて吉方位旅行してから4年が終わり、来月からは5年目に入ります。
これまでは、吉方位がないときはなかったので、毎月、吉方位に旅行できておりましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、3回のお休みがありました。
とはいえ、おかげで「Go To キャンペーン」という、毎月のように旅行している者にとっては、夢のような恩恵がもたらされました。
そして、外国人旅行客のいない今、狙い目は世界遺産!
ということで、45回目は、紀伊山地の霊場である熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社を巡りました。
熊野本宮大社
熊野本宮大社は、熊野三山の中心であり、全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮だそうです。
主祭神は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)で、スサノオノミコトです。
熊野川の中洲の大斎原(おおゆのはら)に、熊野本宮大社が創建されたのですが、明治22年の水害によって、現在地へ移りました。
行ってみて驚いたのは、熊野川の川幅の広さです。
大斎原からみた熊野川 |
熊野川が大蛇のようにのたうっているので、天気がよければ、飛行機から見ても、熊野本宮大社の位置がわかります。
山また山の紀伊山地 |
熊野三山詣での最初の目的地が、熊野本宮大社であったというのも、川が交通アクセスとして重要な時代には、なるほどと納得する場所に位置していると思いました。
熊野本宮大社は、158段の石段の先にあります。
石段の途中に、祓戸大神がお祭りされているので、本宮に参拝する前に、お立ち寄りください。
とても美しい社殿 |
敷かれている砂利が照り映えています |
熊野古道の一部が残されています |
大斎原(おおゆのはら)
さらに感動するのが、熊野本宮大社が創建された場所、大斎原です。
以前、「ブラタモリ」で熊野本宮大社を取り上げたとき、大斎原についても見ていたのですが、本当に中洲だったんだ、と実感しました。
168号線からみた大鳥居 |
かつては太鼓橋がかかっていた場所からみる中洲 |
かつて社殿を支えた礎石 |
日本一大きい鳥居 |
世界遺産登録記念碑 |
広大な熊野川につつまれるように大斎原は位置していて、かつては、船着き場から参拝したそうです。
川は結界を意味していて、自然の水につかることで禊にもなります。
熊野本宮大社は、実に理にかなった場所にあったのです。
ちなみに、2021年の初祈祷は、132年ぶりに大斎原で行われるそうです。
大斎原が水害にあった明治22年は丑年で、2021年も丑年。
そこに因縁を見出し、新型コロナウイルスから、新たな一歩を踏み出すための祈祷となるようです。
大斎原での新年初祈祷は、2021年(令和3年)元旦の午前0時から5時までと、1月2日~17日までの午前8時から午後5時までを予定しているようです。
詳しいことが知りたい方は、0735-42-0009 にご連絡ください。
熊野速玉大社
熊野速玉大社は、飛び地となっている神倉神社にある、ゴトビキ岩への信仰が原点だといわれています。
ゴトビキ岩は、神武天皇が登ったという天磐盾(あまのいわたて)だといわれています。
ゴトビキとは、熊野ではヒキガエルのことだそうで、形が似ているそうです。
今回は、時間の関係で神倉神社には立ち寄れませんでしたが、次回は絶対に参拝します。
熊野本宮大社に参拝し、次は、やはり熊野川流域にある、神倉神社と熊野速玉大社に参拝するようです。
巨大な滝は、ただ目を引くだけでなく、パワーを感じます。
熊野那智大社
那智の滝と飛瀧神社
熊野詣での終点が、熊野那智大社です。
那智の滝に行ったことはあっても、その上にある熊野那智大社まで行ったことがある人は、少ないかも。
那智の滝 |
かくいう私自身、30年ほどまえに那智の滝までは行きましたが、熊野那智大社には参拝しておりません。
今回は、禊の意味もあるので、那智の滝をまず遥拝してから、歩いて熊野那智大社を目指しました。
落差133メートル |
国指定名勝で周辺一帯が世界遺産 |
巨大な滝は、ただ目を引くだけでなく、パワーを感じます。
自然と写真もたくさん撮影しています。
そして、滝見台の最上階にたどりつくと、那智の滝のしぶきがかかることも。
これが禊なんですね。
マイナスイオンもたっぷりなので、マスクをはずして深呼吸しました。
滝見台は有料300円ですが、この御守をいただけます。 |
神盃100円 |
神盃で霊水をいただきました。 |
熊野那智大社と青岸渡寺
那智の滝をあとにして、緩やかな坂道を道なりに歩いてのぼります。
すると、熊野那智大社へと続く石段が右手に見えてきます。
この石段が、けっこう厳しいです。
御岳山に参拝したときほどではありませんが、デジャビュのような疲れを感じました。
帰りは、ふくらはぎがパンパンでした。
ここからさらに階段が |
境内からみると落差がわかります |
熊野那智大社 |
熊野三山のシンボル・八咫烏 |
3本足の八咫烏 |
熊野那智大社には、樟霊社胎内くぐりがあります。
那智の樟(くす)と呼ばれる、樹齢850年のオオクスの根本が空洞になっていて、いわゆるお胎内めぐりができるのです。
那智の樟 |
入り口 |
樟霊社胎内くぐりは、まず、絵馬か護摩木に、自分の願いと氏名を書いてから、それを手にもって入ります。
那智の樟の内部は、とても狭く、さらに出口に向かって、ほぼ直角の小さな階段があり、それを登るのです。
上りきると、那智の樟の出口になり、そこから外部に設けられた階段を降ります。
那智の樟の脇に、護摩木や絵馬のお納めどころがあるので、手にしていた絵馬や護摩木は、そこに安置して終了です。
ちょっとしたアトラクションです。
この樟霊社胎内くぐりを終えて、熊野那智大社を後にすると、すぐに青岸渡寺の境内となります。
青岸渡寺 |
かつて日本では、神仏習合といって、神社とお寺が一体化していました。
明治時代に、神社とお寺を切り離し、神社を優遇して、お寺を失くす廃仏毀釈が行われたのですが、青岸渡寺においては、この荒波の影響を受けなかったかのようです。
というのも、熊野那智大社の敷地より、青岸渡寺のほうが大きく、立派であり、なんといっても那智の滝をのぞめる立地だからです。
青岸渡寺の境内からみる那智の滝 |
熊野古道らしき石段 |
牛王神符・牛王宝印・烏牛王
熊野三山をめぐって、今回いただいてきたのが、牛王神符とか牛王宝印と呼ばれるものです。
熊野本宮大社-熊野牛王神符(おからすさん)
熊野速玉大社-熊野牛王符(牛王宝印)
熊野那智大社-烏牛王(おからすさん、千羽烏)
どれも烏文字と呼ばれる文字で書かれている神符で、鎌倉時代あたりから誓約を書き記したり、のちには起請文に用いられたそうです。
起請文とは、人が契約を交わすときに、それを破らないことを神仏に誓う文書のことです。
画像検索でみつけたなかに、織田信長の起請文や、毛利家の起請文がありました。
ほかにも、牛王神符をつかった起請文がみつかりますが、現在のデザインとは少し違います。
これだけ起請文が現存しているということは、熊野信仰が日本中に普及していたということの現れでもありましょう。
熊野本宮大社-熊野牛王神符(おからすさん)
熊野本宮大社には、和紙でできた昔ながらの牛王神符もあるのですが、3000円だったので、今回は800円のものをいただいてまいりました。
和紙と比べると、小ぶりで持ち歩きやすい大きさです。
こちらの神符は、88羽の烏がデザインされ、1月7日の夕刻におこなわれる八咫烏神事に奉上するそうです。
熊野速玉大社-熊野牛王符(牛王宝印)
こちらは、習字のときにつかう半紙で、最初から折りたたまれています。
800円のみ、ワンサイズです。
こちらの神符は、烏を切り抜いて浮かべた水を飲むと効果があると信じられていたようです。
熊野那智大社-烏牛王(おからすさん、千羽烏)
こちらは、熊野三山のなかで最大級の神符です。
半紙より一回り大きく、四つ折りになっています。
包装も二重になっていて、ある意味、もっともらしい印象を受けます。
那智の滝の霊水を用いて、正月2日の未明に神秘行事を行って、神符を刷り上げ、かつては宮中に2千枚を献上したそうです。
現代では、起請文を書くことはほとんどなく、いずれの牛王神符も厄除け、家内安全などのために使用するようです。
3枚揃えたので、わたしは玄関にお祀りしようと考えています。
熊野本宮大社のあとは渡瀬温泉で疲れをいやす
熊野本宮大社の周辺には、湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉などの温泉地があります。
今回は、渡瀬温泉の「わたらせ温泉 ホテルやまゆり」にお世話になりました。
選んだポイントは、貸切露天風呂が4つもあって無料、そして源泉かけ流しという点です。
つきあたりには日帰り客も利用できる露天風呂があります |
「わたらせ温泉 ホテルやまゆり」は、ほかに「ひめゆり」や「ささゆり」という名称の宿泊施設をもっています。
それぞれにグレードが違うようですが、お風呂はどこを利用しても良いという利点があります。
そのなかでも、お風呂がもっとも利用しやすかったのが「ホテルやまゆり」でした。
吊橋をわたると「ささゆり」 |
シンプルで清潔な八畳間 |
4つの貸切露天風呂
重曹泉で、美人の湯の渡瀬温泉を独り占めできるのが、貸切露天風呂です。源泉は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、温度は45.7℃、pH6.8です。
ラドンも含有されていて、いわゆる硫黄のような温泉臭がありました。
ただし、これは盛翔の湯という源泉のことで、もう一つの天翔の湯という源泉は鉱泉かもしれませんが、温泉ではないようです。
あくまで推測ですが、天翔の湯は温めて、盛翔の湯と混ぜているのではないかと思われます。
ささゆり |
ひめゆり |
おおるり |
やまゆり |
重曹泉なので、ヌルヌルとした感触がありますが、何度も出たり入ったりしているうちに、ヌルヌル感は強まっていくように感じました。
4つもあるので、貸切露天風呂のはしごをしたのですが、3つ目の露天風呂で、重曹泉特有のヌルヌル感がかなり増していました。
理由はわからないですが、ここの温泉は、出たり入ったりしたほうが良いみたいです。
心遣いがうれしい食事
写真を撮り忘れたのですが、お刺身には水で濡れた覆いがしてあったり、朝のサラダもカバーがあり、干からびてしまわないような心遣いがあります。
そして、鮎の塩焼きがおいしい!
蓼酢が出てこないのが残念ですが、鮎のクオリティが高いです。
とりあえず、献立順に紹介します。
柿なます 鯛の重ね昆布〆 栗渋皮煮 |
鮪 鯛 紋甲烏賊 貝柱のお造り |
炙りサーモン |
和牛のキノコ鍋 |
きのこクリームスープ |
あわ麩まんじゅうみぞれ蒸し |
鮎の塩焼き |
エビ、サンマ、野菜の天ぷら |
デザート |
地酒「熊野三山」 |
地ビール「熊野古道」 |
お酒もお手頃価格で、地域共通クーポン3000円をいただきましたが、飲料だけでは遣いきれず、1000円分のクーポンは、翌日のバス料金に充填しました。
熊野三山を巡る旅程と交通料金
東京から熊野三山をめぐろうと思うと、交通費がかなりかさみます。
今回、飛行機を利用しようと思ったのが3週間前だったので、少し高くなってしまいましたが、羽田空港-南紀白浜空港往復で31080円(JAL)でした。
朝一番のフライトで、南紀白浜空港には9時前に到着。
南紀白浜空港 |
ここから、熊野本宮大社まで、路線バスを利用します。
所要時間は2時間半、料金は2550円だったはず(?)
現金支払いなので、熊野三山めぐりは千円札をたくさん持ちましょう。
紀伊山地の山間を、川沿いに走るバスの運転手さんは、バス停で待っている旅行者には必ず声をかけてくれます。
行き先さえ間違えなければ、正しいバスに乗車できますし、熊野三山の間をつなぐバスは本数も多いので、かなり便利です。
バスが到着するのは大鳥居がみえる世界遺産熊野本宮館の前 |
お読みになっておわかりのとおり、羽田発の朝イチのフライトを利用しても、熊野本宮大社に到着するのは、昼の12時ちょっと前です。
5時に起床して7時間の旅。
遠い、遠すぎる!
1000年以上も、天皇をはじめとするたくさんの日本人が詣でた霊場ですから、どんなに時間がかかろうと、ここは諦めましょう。
熊野本宮大社に参拝し、牛王神符を買い求め、おみくじなどを引いたり、写真を撮ったりして、約1時間が経過します。
大斎原まで歩いて10分ほどと近いのですが、行けば、やはりゆっくりと歩き回り、写真も撮りますから、ここでも1時間ほど滞在します。
本宮大社にある八咫烏ポストの八咫烏 |
ランチに、もうで蕎麦ともうで餅をいただいて、一休みしたら、今度は大斎原です。
塩味が強めのもうで蕎麦は大根と一緒に食べます |
もうで餅と抹茶のセット |
大斎原まで歩いて10分ほどと近いのですが、行けば、やはりゆっくりと歩き回り、写真も撮りますから、ここでも1時間ほど滞在します。
午後2時を過ぎて、渡瀬温泉へと向かうバスに乗ると、たまたま湯の峰温泉を経由するルートでした。
次回は湯の峰温泉でつぼ湯もいいかもしれません。
熊野本宮大社から渡瀬温泉までは320円でした。
このエリアでは、奈良交通のバスだけは、SUICAなどの電子マネーが利用できます。
1日目の移動はここで終了。
大鳥居は田んぼのど真ん中にあります |
2日目は、まずは渡瀬温泉から熊野速玉大社まで移動します。
わたしは、余裕をみて、朝8時台のバスを選択しました。
渡瀬温泉から、熊野速玉大社までは、乗換なしで行けます。
バス料金は1440円、約1時間かかり、かなりの山越えです。
熊野速玉神社の滞在時間は、40分ほど。
熊野速玉大社の八咫烏 |
次は、熊野那智大社です。
熊野速玉大社から熊野那智大社は、那智駅でバスを乗り換えます。
熊野速玉大社から那智駅まで540円、那智駅から那智の滝までが490円で、熊野速玉大社から那智の滝まで、1時間20分ほど。
乗り換え時間に余裕があるときは、那智駅に隣接した施設で紀伊山地の霊場についての展示を見たり、または近くにある補陀洛山寺に参拝するのも良いと思います。
那智の滝と、熊野那智大社、青岸渡寺などを見て回り、神符をいただいたり、お胎内めぐりをして1時間半ほどかかります。
じっくりと見て歩こうと思ったら、2時間以上はかかると思います。
熊野三山の終着点であっただけあって、食事処もあるので、熊野グルメを楽しむことを考えれば、3時間は欲しいところです。
しかし、帰りの時間が決まっているので、ここはぐっと堪えて紀伊勝浦駅へ。
那智山から紀伊勝浦駅へは、バスで30分ほどかかり、630円でした。
ここで、ようやくランチ。
特急待ちのための時間つぶしでもあるのですが、駅前の有名店「山賀」でミックス丼をいただき、果樹園という喫茶店でコーヒーをいただきました。
時間があれば、橋杭岩でも見に行きたいところですが、思うように電車が走っていません。
紀伊勝浦駅から、南紀白浜空港までは、特急電車とバスで2時間以上かかります。
紀伊勝浦駅から白浜駅まで3040円、白浜駅から南紀白浜空港まで360円かかりました。
45回目の吉方位旅行でかかった交通費は、40450円です。
これに、都内の移動交通費を入れると、総額42000円くらいでしょうか。
宿泊費は、「Go To キャンペーン」のおかげで7315円お得、そして地域共通クーポン3000円がついていたので、飲料やバス料金に充当できました。
といっても、吉方位旅行としては、たぶん、これまでで最高額の場所でした。
でも、また行きたい!熊野三山です。
【方徳】南西を吉方でとると
南西(坤)は二黒土星の定位
二黒土星は、畑の土なので、勤勉でまじめになり、万物を育成するという星です。
この南西を吉方でとると、
- 内臓が丈夫になる
- 自我を捨て、無償の行為すら出来るようになる
- 天業を得るようになる
- 暖かい家庭がつくれる
- 大地、自然と親しむ心が生まれる
- 土地、不動産に関わる良い話が出てくる
という効果が得られます。
【方徳】南西の六白金星を吉方でとると
- 上司や主要な取引先から助けられ、独立して事業を起こす運が芽生える。
- 官庁・法律・政界・宗教・学校との良い繋がりが生じ受益を得る。
- 人生上での大事とする事柄で気持ちの引き締まるような体験をさせられる。
- 宗教心に目覚めることが起こる。
という効果があるようです。
六白金星は天を表しているので、大きな力が働くというようなイメージです。
それにしても、南西の六白金星には、過去に2回しか行っていませんでした。
2019年は、南西が凶方位だったからかもしれませんね。
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