「究極の源泉宿73――誰も書かない“源泉かけ流し"の真実」を読んで本当の温泉に入りましょう

温泉番組をつくってきた小森威典さんと、温泉「大鷹の湯」オーナーの飯沼覚寿さんが、

源泉の湧出口を確認し、マイナスイオン 測定器で、

  • 温度
  • 泉質

を調べ、湯船では

  • 加水
  • 加温
  • 循環器

の有無を調べて、源泉かけ流しかどうかを確認した結果を紹介しているのが、「究極の源泉宿73――誰も書かない“源泉かけ流し"の真実」です。



日本国内に、温泉施設は15000ほどあるそうですが、環境省の調べでは、源泉かけ流しといえる温泉施設は1%程度だそうです。

じゃあ、本当の源泉かけ流しって?





消毒剤を使っている温泉宿

レジオネラ菌を繁殖させないためには、毎日、隅々まで掃除する必要がありますが、人件費を削減するために、掃除の回数を減らして、消毒剤を使用する温泉宿が多いのだそうです。

それも、塩素を使うのはかわいいほうで、猛毒扱いのトリクロロイソシアヌル酸を使っているのだそうです。

毎月、温泉に通っている私ですが、たまに全然効果がない温泉というものに出会うことがあります。

「だまされた~」

とがっかりしますが、トリクロロイソシアヌル酸は匂いがないので、まったくわからないそうです。

温泉に入るときに、脱衣所などに表示されている温泉の内容を確認するしかありません。




源泉かけ流しのためには一人あたり毎分1リットルの源泉が必要

源泉かけ流しをおこなうためには、源泉の湧出量が、一人あたり毎分1リットル以上が必要となるのだとか。

たとえば、10室30人収容の温泉宿なら、毎分30リットル以上の源泉湧出量が必要になります。

源泉湧出量を収容人数で割り算して、1.0未満の宿は、源泉かけ流しではなく循環させていることになります。

これから行く温泉宿では、必ず源泉湧出量を確認して、このブログでも記載するようにしたいと思います。





自噴泉が狙い目?

最近、わたしが宿選びで優先しているのは自噴泉です。

宿の歴史が古い場合には、自家源泉を持っていたりしますが、自家源泉だけでは源泉かけ流しかどうかに疑問が残ります。

自噴泉を持っている宿でも、自噴泉の湯船に、他の源泉から引湯して湯量を満たしている場合もあって、自噴泉だからといって源泉かけ流しかどうかは、これまた疑問が残ります。

飲泉できる場所は、源泉かけ流しである可能性が高いそうですが、源泉湧出地からの引湯の距離が長いと、温泉の鮮度が下がるため、やはり源泉かけ流しとは言えないと、著者のふたりは書いています。

源泉かけ流しって、難しいんですね。


山形県と福島県は源泉かけ流しが多い

これは、わたしもそう思います。

福島県内の温泉は、大きいところから小さなところまで、けっこうな数の温泉を巡っていますが、町営などの公営温泉施設でも、源泉かけ流しのところがあるくらい、福島県は自家源泉や自噴泉、飲泉可能な温泉が多いのです。

残念ながら、山形県の温泉はまだ行ったことがないのですが、これからは積極的に山形県方面の温泉に行ってみたいと思います。

逆に西日本には、ほとんど源泉かけ流しがないそうです。

九州にはありますが、あとは数えるくらいだそうです。

しかし、わたしはそうでもないのかな、と感じています。

なぜなら、小さな宿で、丁寧な仕事をしている源泉かけ流しの宿に、何度も出会っているからです。

残念ながら、この本には紹介されていませんが・・・。

西日本にだって、そういう温泉宿はきっとあるはず!だと思います。





日本秘湯を守る会

秘湯と呼ばれる温泉宿は魅力的なのですが、混浴が多いので、最初から選ばないわけで・・・。

このような感想を持っている女性は多いと思います。

わたしも秘湯と呼ばれる温泉宿は、基本的に遠慮していますが、源泉かけ流しにこだわる以上、避けて通れないようです。

日本秘湯を守る会のWebサイトには、温泉についての詳しい説明が書いてありますので、こちらを読んでみてください。

日本秘湯を守る会

このサイトから予約もできるようですよ。

近いうちに、西那須温泉の「大鷹の湯」にも行ってみたいと思います。




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