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先月からはじめた吉方位旅行です。
今月は南西。
そして熱海です。
熱海は新幹線で45分、東海道線各駅停車でも2時間弱という近距離。
そのため、まったく馴染みがありません。
海岸に沿って、車で通りすぎるくらいだったので、本当になにも知らない土地。
本館と別館に分かれている大規模なホテルのため、道に迷うお客さま続出で、エレベーターに乗るたびにエレベーター嬢よろしく案内しておりました・・・・。
「食事は何階かな」
と、あたりまえのように聞いてこられるので、
「あ、2階ですね」
と応えること3回。
70代にもなると、どこの誰かは関係ないんですね。
老人力あなどれない。
來宮神社にあった境内マップの裏には、
樹齢2000年を超える大楠とともにお宮が形成されてきたということのようです。
この大楠の周囲を回ると1年寿命が延びるとか、願い事がかなうという伝説があります。
周囲23.9メートル、樹高は26メートルという巨木です。
この大楠には、ご神木となった伝説があります。
これが江戸時代のお話なので、本当のことかもしれません。
安政6年(1859年)に熱海村に大綱事件という漁業権をめぐる事件が勃発。
その訴訟費用の捻出のために、自生し巨木となったクスノキを伐ってしまいます。
5本のクスノキを伐り、現在はご神木の大楠を伐ろうとしたとき、白髪の老人が現れて両手を広げ、樵夫をさえぎるような姿になると、大ナタが真っ二つに折れたというのです。
これは神のお告げであるとして、村人は大楠を伐ることをやめました。
訴訟費用にしようとして伐採するなんて、民間信仰のお社ならではの身近な伝説です。
鳥居をくぐって、竹林のなか参道を歩くと、まずは手水があって、お水取りがあって、階段があって・・・・! 茶屋が左手にあります。
まるで京都。
まるでスタバ。
甘酒があるところが、神社ムードですが、カフェです。
境内にはおしゃれなテーブルとイス。
そして、鳥居の右側、帰り道だと左側には、直営のお休み処があります。
うどん・そば中心に、空腹を満たすことができます。
このお休み処では、日本酒、つまり御神酒がいただけます。
枡酒です。
飲み終わったら、枡はお持ち帰りします。
メニューはこんな感じ。
ちょっとした居酒屋です。
おつまみに、地元の豆アジをカリッと揚げたものを。
これがおいしい!
日本酒にぴったりです。
つづいて、熱海ビールをいただきます。
酒断ち、酒難除けの神社に来ていて、こんなに飲んでいいのかな、と思いつつ、地元グルメを味わうのも吉方位旅行では良いとされているので、遠慮なくいただきました。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、麦こがしのソフトクリームもいただきました。
麦こがしをまき散らすお祭りが、來宮神社にあるらしく、それにちなんだものです。
ちなみに、このお祭りは猿田彦(天狗)が先導して、ご祭神となっている神々をお宮にお連れするもののようです。
猿田彦は国津神で、ニニギノミコトを案内したことで有名です。
温泉は、木・水・土・金・火をすべて含むため、吉方位旅行には欠かせません。
露天風呂ではないことが残念ですが、熱めのお湯に短時間つかってから、早朝の散歩に出かけました。
なにしろ熱海は初めて。
海岸を車で通過したくらいなので、歩いてみようと思いました。
海岸までは細くて曲がりくねった下り坂を、カンに頼って降りていきます。
途中で、海岸までの近道(階段)を見つけて、いっきに海岸へ。
朝日です。
海に太陽の道ができていました。
なんだかイイことありそうな予感。
実は、起きてすぐスマホを見たら、お仕事の依頼があったので、吉方位旅行の威力にびっくりしてました。
熱海といえば「金色夜叉」です。
わたしも良くは知りませんが、熱海海岸を舞台に、金持ちと結婚することになったお宮を、貧乏学生の寛一がなじるというシーンが有名です。
というか、これしか知りません。
たぶん悲恋物語なんだと思います。
もともと熱海は、東京に近く、温泉も豊富で風光明媚な場所だったことから、財界人の別荘がありました。
箱根も十国峠を越えるとすぐなので、かつては密談がなされた場所だったのかもしれません。
そんな財界人が音頭をとって、お宮の松が選ばれて、この地に植えられたそうです。
いわば、地方創生、地域の活性化のために小説が使われたという例で、今では日本中にありそうなお話です。
熱海は、くねくねと曲がった坂道のさきに、古ぼけた商店があったり、かつては隆盛をきわめたであろう料亭みたいな建物が残っていたりして、魅力があります。
次に熱海に来るのが楽しみです。
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今月は南西。
そして熱海です。
熱海は新幹線で45分、東海道線各駅停車でも2時間弱という近距離。
そのため、まったく馴染みがありません。
海岸に沿って、車で通りすぎるくらいだったので、本当になにも知らない土地。
熱海海岸 |
熱海の老人だらけのホテルでまるで案内係に
昭和30年代~40年代には隆盛をきわめたであろう熱海なので、泊まったホテルのお客さまの多くが70代。本館と別館に分かれている大規模なホテルのため、道に迷うお客さま続出で、エレベーターに乗るたびにエレベーター嬢よろしく案内しておりました・・・・。
「食事は何階かな」
と、あたりまえのように聞いてこられるので、
「あ、2階ですね」
と応えること3回。
70代にもなると、どこの誰かは関係ないんですね。
老人力あなどれない。
大楠(オオクス)で有名なパワースポット 來宮(きのみや)神社
熱海のパワースポットといえば來宮神社です。参道は狭い |
來宮神社は、かつて村社でした。
神社の格としては、さほど高くありません。
が、民間信仰のよりどころとなったお宮のようで、江戸時代には「断ち物」の神社として有名でした。今でも酒断ち、酒難除けのお守りがあります。
「断ち物」とは、好きなものを断って願掛けするというもので、
「大好きなゲームを止めるので大学に合格させてください」
「ケーキ断ちで恋人ゲット」
というたぐいのものです。
石碑の字は板垣征四郎によるもの |
來宮神社にあった境内マップの裏には、
江戸時代末期まで「木宮明神」と称し、現在の『來宮』 ではなく、『木宮』の字で古文書等記されています。『木』に宿る神々をお祀りする神社として崇敬を集め、古来生活文化に欠くことのできない木に感謝する信仰を有して来ました。とあります。
樹齢2000年を超える大楠とともにお宮が形成されてきたということのようです。
この大楠の周囲を回ると1年寿命が延びるとか、願い事がかなうという伝説があります。
周囲23.9メートル、樹高は26メートルという巨木です。
大楠の裏側 |
大きな洞があります |
根元の巨大さは写真ではお伝えできません |
この大楠には、ご神木となった伝説があります。
これが江戸時代のお話なので、本当のことかもしれません。
安政6年(1859年)に熱海村に大綱事件という漁業権をめぐる事件が勃発。
その訴訟費用の捻出のために、自生し巨木となったクスノキを伐ってしまいます。
5本のクスノキを伐り、現在はご神木の大楠を伐ろうとしたとき、白髪の老人が現れて両手を広げ、樵夫をさえぎるような姿になると、大ナタが真っ二つに折れたというのです。
これは神のお告げであるとして、村人は大楠を伐ることをやめました。
訴訟費用にしようとして伐採するなんて、民間信仰のお社ならではの身近な伝説です。
大楠のすぐわきには川があります |
喫茶で甘味、お休み処で御神酒が楽しめる
來宮神社のユニークなところは、厳かにお参りする気分になかなかなれないところです。鳥居をくぐって、竹林のなか参道を歩くと、まずは手水があって、お水取りがあって、階段があって・・・・! 茶屋が左手にあります。
まるで京都。
こちらは大楠の右側をあがったところにあるお休み処 |
まるでスタバ。
甘酒があるところが、神社ムードですが、カフェです。
境内にはおしゃれなテーブルとイス。
そして、鳥居の右側、帰り道だと左側には、直営のお休み処があります。
うどん・そば中心に、空腹を満たすことができます。
このお休み処では、日本酒、つまり御神酒がいただけます。
枡酒です。
飲み終わったら、枡はお持ち帰りします。
メニューはこんな感じ。
ちょっとした居酒屋です。
おつまみに、地元の豆アジをカリッと揚げたものを。
これがおいしい!
日本酒にぴったりです。
つづいて、熱海ビールをいただきます。
酒断ち、酒難除けの神社に来ていて、こんなに飲んでいいのかな、と思いつつ、地元グルメを味わうのも吉方位旅行では良いとされているので、遠慮なくいただきました。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、麦こがしのソフトクリームもいただきました。
麦こがしをまき散らすお祭りが、來宮神社にあるらしく、それにちなんだものです。
ちなみに、このお祭りは猿田彦(天狗)が先導して、ご祭神となっている神々をお宮にお連れするもののようです。
猿田彦は国津神で、ニニギノミコトを案内したことで有名です。
熱海海岸で朝日のエネルギーを浴びる
翌朝は早朝に目覚め、朝から温泉につかりました。温泉は、木・水・土・金・火をすべて含むため、吉方位旅行には欠かせません。
露天風呂ではないことが残念ですが、熱めのお湯に短時間つかってから、早朝の散歩に出かけました。
なにしろ熱海は初めて。
海岸を車で通過したくらいなので、歩いてみようと思いました。
海岸までは細くて曲がりくねった下り坂を、カンに頼って降りていきます。
途中で、海岸までの近道(階段)を見つけて、いっきに海岸へ。
朝日です。
海に太陽の道ができていました。
なんだかイイことありそうな予感。
実は、起きてすぐスマホを見たら、お仕事の依頼があったので、吉方位旅行の威力にびっくりしてました。
熱海海岸 |
お宮と寛一 |
熱海といえば「金色夜叉」です。
わたしも良くは知りませんが、熱海海岸を舞台に、金持ちと結婚することになったお宮を、貧乏学生の寛一がなじるというシーンが有名です。
というか、これしか知りません。
たぶん悲恋物語なんだと思います。
もともと熱海は、東京に近く、温泉も豊富で風光明媚な場所だったことから、財界人の別荘がありました。
箱根も十国峠を越えるとすぐなので、かつては密談がなされた場所だったのかもしれません。
お宮の松 |
そんな財界人が音頭をとって、お宮の松が選ばれて、この地に植えられたそうです。
いわば、地方創生、地域の活性化のために小説が使われたという例で、今では日本中にありそうなお話です。
初代の切り株 |
日本じゃないみたい |
熱海は、くねくねと曲がった坂道のさきに、古ぼけた商店があったり、かつては隆盛をきわめたであろう料亭みたいな建物が残っていたりして、魅力があります。
次に熱海に来るのが楽しみです。
こんな風に湯気があがってます |
駅前の足湯 |
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